読み込み中...

まだ、名前のない願いについて

まだ、名前のない願いについて

はじめに

わたしの中に、ずっとあったのに
まだ、一度もちゃんと口にしたことのない気持ちがある。
言葉にしてしまうと壊れてしまいそうで、
だから、そっとしまったままにしていた。

伝えたいのに、言葉にできない

すぐに消えてしまう感情。
言葉にしようとすると、うまくいかない。
それは、まるで朝霧のように形がない。
掴もうとするほど、手のひらからすり抜けていく。

けれど、その気配だけはたしかにあって。
名前のない感情、まだ願いになりきれていない想い。
それが、自分の中に静かに灯っているのを感じていた。

「ことば」にすれば楽になるのか

誰かに届けるためじゃなくて、
自分の中の輪郭を、少しだけはっきりさせたくて。
わたしは今、あえて言葉にしてみようとしている。

それが願いなのか、祈りなのか。
わからなくてもいい。
ただ、ここに置いておきたかった。


SNSでは流れてしまう「本当のこと」

noteやXに書いても、時間が経つと誰の目にも触れなくなる。
どんなに真剣に書いても、届かない感覚が残る。

そのたびに、「ここに書いていいんだろうか」って思ってしまう。
何かが違う。
この気持ちは、もっと別の場所に残すべきなんじゃないかって。


残しておくことで見えること

残す、という行為は、たぶん未来の自分のため。
そしてもしかしたら、未来の誰かのためでもあるかもしれない。

「こんなふうに感じていた人が、ここにいたんだ」
そんなふうに、そっと寄り添える声になる日がくると信じて。


わたしの中にある、まだ名前のない願い

届かなくてもいい。でも、残したい。
この声は、何かを主張したいわけじゃない。
誰かに共感してほしいわけでもない。
ただ、存在を肯定したいだけ。

「ここにあったんだ」と、
小さくても、確かに灯っていたんだと、残しておきたい。

そして、誰かが自分の声を思い出せたら。
わたしがこの記録を残すことで、
誰かが「自分も書いてみよう」と思ってくれたら。

それはきっと、ただの言葉のやりとりじゃなくて、
まだ言葉にならない“願い”たちが繋がっていく瞬間だと思う。


この場所をつくった理由

ここからは、わたしがこの「voice」という場所をつくった理由を、少しだけ書いてみます。

たとえばXやnoteに書いても、
数日後には誰の目にも触れなくなる言葉たち。
どんなに本音で書いても、
流れていくことに、どこか無力さを感じていました。

「残す」という行為には、きっと祈りに似た何かがある。
だから、ただ言葉を並べる場所ではなく、
“まだ名前のない願い”たちを、
静かに、確かに、置いていける場所をつくりたいと思いました。

ここには、投稿のルールも、評価も、急かす空気もありません。
ただ、自分のなかにあるかけらを、そのまま差し出せる場所。

それが、わたしの願いでした。
そして、あなたが自分の声にふれなおせる場所になることを、心から願っています。


おわりに

この文章が、誰かの心に届かなくてもいい。
でも、いつかどこかで「似たようなことを感じてた」と
思ってくれる人がいたなら、それで充分だ。

まだ言葉にならない願い。
それは、とても静かで、壊れやすいものかもしれない。
でもきっと、世界のどこかにそっと灯っている。

それを今、ここに残しておきたいと思う。


✨ あなたの声も

もしあなたの中にも、まだ言葉になっていない何かがあるのなら。
それは、かけがえのない「あなたの願い」です。

どんなに小さな声でもかまいません。
よければ、ここに残してみませんか。

この記事をシェアする