未来体感をデザインする

これは、文章でもデザインでもなく、
「こう感じてほしい」という未来像から逆算された構造のこと。

たとえば：

• 視線の流れに沿った段落構成
• 言葉と余白のバランスによる読後感
• 一文ごとのリズムと沈黙
• 表層的ではない深層構造の意図
• 無意識に作用する問いの配置

これらすべてが、「まだ言葉になっていない願い」を静かに引き出すために設計されています。

多くのデザインは、ロジックか共感に偏りがちです。
でも、未来を“体感”として届けるには、そのどちらでも足りない。

未来体感デザインが必要とするのは：

• わかりすぎない構造（余白と含み）
• 内省を促す問い（“読む”ではなく“返す”）
• 語らない要素（沈黙の中で芽吹く願い）

これは、「内的な感覚を喚起する構造」そのものです。

人は、「わかった」瞬間ではなく、
「ふと感じた」瞬間に動き出します。

私は、未来が“理想”として語られることに、ずっと違和感を持ってきました。

そうではなく、まだ輪郭もないけれど、たしかに感じられる、あなた自身の願いを可視化したい。

そして、それがただの気づきで終わらず、構造として共有できるものであってほしいのです。

• まだ形にならない願いに、光をあてたいとき
• 届けたい思いが、言葉にするとすり抜けてしまうとき
• 理屈でも情熱でもない、“確かさのない確信”を共有したいとき
• 自分の内側にある感覚を、誰かと分かち合う構造がほしいとき

私がつくるのは、「読み終えたあとに残る感覚」です。

• 読み手の“視線”と“内面”を同時に導くWeb構成
• 願いを呼び起こすプロダクト文脈
• 思想が構造に変わる“流れ”を持ったストーリーテキスト
• 読むこと自体が体験になるジャーナル編集
• コピーライティングではなく、感覚に芽生えを仕込む言葉たち

• 鏡をのぞくように未来を見つめたいと始めた、
  自己実現をテーマにしたパーソナルブランド
  → 輪郭のない可能性に、ことばと構造を与えていく
• 未来に迷いながらも歩みたいと願う女性たちへ
  キャリア支援サービスを“体験”に変える構成
  →「これは私の道かもしれない」と感じられるWeb設計へ
• 深呼吸のような文章を届けたいと願ったWebジャーナル
  → 言葉が終わったあとも、手触りが残るように編集

note、はてな、X（旧Twitter）……
どこも便利で、手軽に使える場所です。

でも、願いの輪郭にまで届く設計は、そこでは難しい。
見出しの深さも、余白の流れも、誰かが決めた構造に委ねるしかないからです。

この場所では、自分の願いを、自分の言葉と構造で、未来へ届ける方法を探っています。

WordPressは、言葉と構造を自分で組み上げられる場所。
テンプレートの制限を越えて、思い描いた未来をそのまま届けられる、
数少ない“空白のキャンバス”です。

だから私は、思想を設計し、検証し、記録していくという方法を選びました。

書くことで、設計する。
設計することで、届ける。

たとえばこのサイト。
ここにある言葉も構造も、すべて自分で設計しました。
KunioPressは、「未来を感じさせる構造」を実証するために生まれたサイトです。

書くこと＝設計であり、実験であり、証明。
このサイト自体が、その思想のかたちです。